秋のつどい

「センゾ・キューブ」

今年度の秋のつどいは、「木」をテーマとした活動をしました。様々な大きさや種類の木の端材を積んで遊んだり、その木で音を鳴らしたり匂ったりして、子どもたちは日頃から五感を使って木に触れる経験をしてきました。そんな中つどいで、もっと子どもたちの遊びや活動の中で使えるものを作ろうということになり、30cmのスギ板4枚からなるこのセンゾキューブの製作をすることになりました。つどい当日までに、職員も丸太を切り出して園庭に遊具を作ったり、つどいで使う木材の角をやすりで落としたりと、木に触れる体験をしてきました。

「いざ! 作ってみよう!!」

つどい当日、01歳児クラスの子どもたちは木の端材を使って遊んで交流し、その間保護者のセンゾ・キューブの製作を行いました。また、2歳児と幼児クラスでは子どもたちも参加してセンゾ・キューブを作りました。「ドライバーを初めて使った」「木で何かを作るのは初めてだった」という子どももいましたが、製作が始まると夢中でネジを回したりヤスリを掛けたりすることを楽しむ姿がありました。保護者の方はそんな子どもたちの姿を見て「うちの子はものづくりにも興味があるんだ」「こんなことも得意だったんだ」と子どもたちの新たな一面に気づくことができました。保護者の方同士でセンゾキューブの製作を通して、説明書を見ながら交流し、子どもたちと一緒にセンゾ・キューブ作りを楽しんでいました。

「どうやって遊ぶ!?」

キューブが完成すると、子どもたちは試行錯誤しながら、豊かな発想や想像力で、発達段階に応じた遊びをキューブを使って展開しました。例えば、遊具としていくつかのキューブを繋げてトンネルのようにしてみたり、家具としてそこに座って椅子のようにしたり、ものを入れて棚や机のようにしたりと、使い方は無限大です。子どもたちの中には「これは自分たちで作ったんだ!」と自信を持って丁寧にキューブを使っている姿も見られ、「ものに愛着を持って大切に使う」ということをセンゾ・キューブの製作を通して経験することができました。これからもセンゾ・キューブを使って、どんな遊びが膨らんでいくのか、楽しみにしています!

春のつどい

 5月20日(土)新しいクラスに入園、進級し、初めてのつどいを室内で行いました。子どもたちも保護者も、ワクワクドキドキとされていましたが、日頃過ごしている保育室で子どもたちが興味を持っている遊びを楽しむことで、穏やかな時間を過ごすことができました。

 各クラスの日頃の様子、当日の活動の様子をご覧ください。

0歳児(つぼみ組)

「みんなが大好きなわらべうたあそび」

 つどい当日は、残念ながら子どもたちが体調不良のため実施はできませんでしたが、日頃子どもたちが楽しんでいるあそびの様子を紹介します。保育士がわらべうたを歌い始めると、子どもたちは身体を揺らし喜んでいます。わらべうたや触れ合いあそびを通して、「不安を安心に変えてくれる」という愛着関係を築くことや人と触れ合う心地よさを大切にしています。子どもたちは、わらべうた「たんぽぽ」「うえからしたから」「じいじいばあ」や、お手玉を使った「さよならあんころもち」などが大好きなあそびです。オーガンジーを使ったあそびでは、オーガンジーがふわふわと動く動きに興味を持ち、触ろうと手を伸ばす姿やオーガンジーを顔にかけると「ばあ」とする姿などが見られ、保育士と触れ合うことを楽しんでいます。

 わらべうたは、情緒の発達が育つあそびですが、それだけではなく自然を大切にした歌も多く、遊びの中で季節感も感じられるように、その時期に合ったわらべうたも取り入れています。これからの保育の中で、周りの大人と安定した信頼関係を築けるよう、子どもたちとの触れ合いや関わりを大切にしていきたいと思います。

うめ組(1歳児)

「オススメのあそびはなんだろう?」

 今年度初めてのつどいで、和やかな雰囲気の中、みんなで顔を合わせて、子どものお誕生日や、好きなあそび、おススメのあそびについてお話しすることができました。「音の鳴るおもちゃ」や「お絵描き」「追いかけっこ」など沢山のあそびが紹介され、保護者の方は頷いて共感しながら、それぞれの家庭の様子や、あそびを知る機会になりました。

 また、保育園のお部屋や日頃から親しんでいるパズルやブロックなどのおもちゃを紹介し、親子でそれぞれ好きなあそびを楽しみました。

「みんなで輪になって」

日頃から親しんでいるわらべうた「上から下から」を全員で一枚の大きな布を使って遊びました。わらべうたあそびでは、大人と一緒に歌に親しみ、子どもとスキンシップを楽しむことで人と関わる楽しさが感じられます。また、歌のリズムに合わせて身体を揺らし、歌を一緒に歌おうとすることで発語を促すきっかけにもなります。

 

 0歳から2歳児の頃は、心身ともに発達の基礎が形成される時期であり、一緒に何かをすることで周りの人との関わり方を学び、子ども自身の安心感が得られます。つどいでも、お母さんやお父さん、保育士の歌に合わせて一緒にわらべうたあそびに親しみ、笑ったり、手を伸ばしたり、楽しい気持ちを表情や仕草で表現する姿が見られました。

もみじ組(2歳児)

子どもが興味を持ったことを大人も一緒になって存分に楽しむ」

 散歩に出かけると子どもたちは飛んでいるチョウに興味を持っていたので、制作をしたり、手形で表現したりしてあそびの中にも取り入れました。公園では虫取り網を使って捕まえて観察もしました。子どもが興味を持ったチョウを大人も一緒になって捕まえようと走り回りチョウの不思議さや捕まえる楽しさを子どもと共有することで、子どもたちのチョウへの興味もさらに増してきました。

 これからも自然に触れる中で子どもが興味を持ったことや不思議に感じたことなど、子どもからの発信をキャッチし、一緒に考えたり、絵本や図鑑で調べたりできるようにしていきたいと思います。

 保護者同士で子育ての悩みや困ったときの対処法などをお話ししました」

 普段ゆっくりと話す機会がなかなかないので、2~3組になって、事前アンケートで気になっていたことについて5家庭以上と交流しました。5つのテーマ(子どもが好きなメニューやレシピ、休日の過ごし方と午睡はどうしているか、イヤイヤ期の対処法など)に沿って家での子どもたちの様子を伝え合いながら、保護者の方同士熱心に交流をしました。

さくら・いちょう・けやきぐみ(3・4・5歳児)

「自分の気持ちや考えを自分の言葉で表現する」

 普段の保育の中で、朝夕のお話の時間に、友だちの前で自分が感じたことや発見したこと不思議に思ったことや疑問に思ったことなどを、誰でも自由に自分の言葉で表現することができるように「紹介の時間」を作っています。

 「春のつどい」でも、日頃の保育の様子を写真を使って子どもたちに紹介してもらいました。自分の話に耳を傾け受け止めてもらえる喜びや、相手の話を聞いて新しい発見や疑問を共有する楽しさをこれからもたくさん味わってほしいなと思います

「自分たちで考える力を育む」

 「春のつどい」では、みんなで「せなかずもう」をして遊びました。2つのグループに分かれての対戦!! 普段、子どもたちと遊ぶときは大人からの一方的な指示ではなく、子どもたち自身が自分たちで考え意見を出し合いグループ決めや対戦する順番を決めています。すんなりと決めることは難しく、ときには友だちと衝突することもありますが、極力、大人が介入せずに、子どもたち自身が意見を出し合って納得するまで話し合って決められるよう、子どもたちの主体性を大切にしています。

 保護者の方にも保護者同士で「せなかずもう」を対戦してもらいました。日頃、子どもたちが遊んでいるあそびを子どもの目線に立ち実際に体験してもらうことができました。

「保護者同士交流を楽しむ」

 「春のつどい」ですが、暦の上では「立夏」。つどいの次の日は、陽気がよくなり草木が生い茂るという意味を持つ「小満」を迎え、もう「夏」です。保護者のみなさんと「夏」をテーマにいろいろなお話をして保護者同士楽しく交流し情報交換をしてもらいました。それぞれのご家庭の「夏」の過ごし方やおすすめの場所、今年、家族で挑戦してみたいことなど楽しいお話ばかりでした。今回のつどいをきっかけに、保護者同士顔見知りになり、送迎時に楽しくお話してもらえたら嬉しく思います。

 

冬のつどい

 1月21日(土)朝はみぞれが降りましたが、乳児クラスは室内でのつどい、幼児クラスは昆陽池公園でのつどいを行いました。当日の活動の様子をぜひ見てくださいね。

つぼみ組(0歳児)

「初めてみんなで集うことができました」

 つぼみ組は、今年度初めて対面で集うことができました。保護者の皆様には、お聞きしたことを事前に一つ考えてきてもらい、当日は気さくにお話していただきました。終始リラックスした雰囲気で穏やかな時間を過ごしていただけました。

「指先を使っていろいろなことができるよ」

 日頃楽しんでいる、クレヨンやシール貼りを楽しみました。子どもたちは、少し緊張していましたが、保護者が遊びを楽しむ姿を見て、徐々に安心し紙皿にクレヨンで色をつけたり、シールを台紙から剥がし貼ったりと繰り返し楽しんでいました。指先を使ったあそびは、手先の発達だけではなく、集中力を養うことや脳を刺激し脳の神経の発達を促したりしています。また、0歳児の発達にも見られる床に手をつきしっかりとハイハイすることが、手先の発達に繋がっています。歩行が完了した時期以降も、ぜひお家で運動あそびとしてハイハイをたくさんしてみてください。

 園でも、これから子どもたちの好奇心を大切にし、遊びの中での成長を見守りたいと思います。

うめ組(1歳児)

「保護者交流をしました!」

 2グループに分かれて、日頃の子育てで感じている疑問や悩みについて、お話しました。

ゆったりとした雰囲気の中、これからの習い事について話したり、休みの日や寒い日に家でどのように過ごすか話したりしました。お互いの話に大きく頷きながら話を聞く方、「うちも一緒!」と思わず相槌を打つ方など、保護者同士会話が弾んでいました。

「育てたダイコンを収穫したよ」

 9月に、牛乳パックで植木鉢を作り、ダイコン、ニンジンの種まきをしました。苦手な野菜を栽培することで、野菜を身近に感じてほしいと思い、この活動を始めました。そして、育てた野菜を楽しい雰囲気の中で収穫し、調理して食べる経験ができるように、つどいで収穫しました。収穫し、持ち帰った野菜を子どもが食べられなくても、大好きなお父さん、お母さんがおいしそうに食べているところを見るだけで、「美味しそうに食べてるな」と感じ、いつか「ちょっと食べてみようかな?」という気持ちに繋がっていくことを願っています。

 

 クラスで1本大きなダイコンも育てました。抜く際には、みんなで元気よく「うんとこしょ! どっこいしょ!」と掛け声で応援!! 収穫したダイコンは、休み明けの給食で、葉の先から根の先まで全て美味しくいただきました。

もみじ組(2歳児)

「友だちと触れ合ってあそぶ」

 保育士と一対一で遊ぶことから始まり、友だちに興味が向き、今では集団で一緒に同じあそびを楽しむもみじ組の子どもたち。歌のリズムに合わせて様々な動きを繰り返し行うことで運動機能やリズム感が身に付いていきます。

つどいで行った「おしくらまんじゅう」では、保護者や友だちと背中を合わせて腕を組み、みんなで一緒に歌を歌いながら身体を押し合うことを楽しみました。

「協調性や社会性を育む」

シッポ取りは、ルールの認識をして、ルールを守りながら遊ぶ大切さが身に付きます。また、みんなで一緒に逃げたり、追いかけたり、繰り返し遊ぶ中で、社会性や協調性が育まれていきます。今では遊び方を覚え、友だちと一緒にシッポを取ろうと協力したり、どうやったらシッポが取られないかと考えたりしています。つどいでは、シッポを取り合う中で、取れた、取られなかったなどの喜びを味わいながら保護者や友だちと一緒に遊ぶことを楽しみました。

さくら・いちょう・けやき組(3・4・5歳児)

「風の不思議を五感で感じる」

日頃子どもたちは、散歩中や公園などで、木の葉が揺れる様子やその音、匂いによって目には見えないけれど「あっ風が吹いてきている!」と風を感じています。目を閉じて風を感じ、風が吹いてきた方向を指すと、みんながばらばらの方向を指していました。風を感じる方向がそれぞれ違うのはなぜだろう・・・。5歳児が中心になって考えてみると、風は立っている場所や高さ、気温によって感じ方が違うということに気づくことができました。

 

 「冬のつどい」では、子どもたちが興味を持っている風をテーマに、昆陽池公園の広場で、ビニール袋や紙飛行機、文庫本など、風を感じるものを自分たちで考えて持ちよりました。実際に風になびかせたり飛ばしたりして、風を五感で感じることができました。

「感性や探究心を養う」

季節によって、吹く風の強さや方向の違いなど、さまざまな風を感じたり、違いに気づいたりすることで感性が磨かれます。また、どのような素材が風になびくのかを自分で考えたり友だちと意見を出し合ったりして、試行錯誤を繰り返すことで、考える力や探究心が養われています。

 

「健康と成長を祈る凧揚げ」

 昔からある日本の伝承あそびのひとつに凧揚げがあります。立春の時期に空を見上げることは健康に良いとされ、健康を祈るために凧揚げをするようになりました。風を感じながら日本の伝承あそびである凧揚げを楽しみました。

秋のつどい

10月29日(土)気持ちの良い秋晴れの中、今年度初めて全クラス集まってつどいをしました。それぞれの活動をぜひ見てくださいね。


つぼみ組(0歳児)

「好奇心いっぱい!」 

 つぼみぐみの子どもたちは、成長と共に体力がつき活動範囲が広がり、千僧天神社やお庭で探索活動を楽しんでいます。千僧天神社では小さなドングリや細長いドングリ、園庭ではクヌギの実がたくさん落ちています。日頃の保育の中では、初めて見る自然物もあり興味津々でじっと見て触りたい!と手を伸ばす子どもや、少し慎重になりながらも保育士の後ろからそっと覗く子どもなど、さまざまな姿が見られます。子どもは、生まれた時から好奇心を持っています。保育士は、子どもたちの興味がどこにあるのか常にアンテナをはり、子どもたちの好奇心がどんどん膨らむように寄り添い、環境を用意し保育をしています。

「一緒に探索してみよう!」 

 つどい当日は、日頃探索活動を楽しんでいる場所の1つであるお庭で遊びました。お庭に出ると、クヌギの実や殻斗が落ちている場所へ向かい保護者と一緒に触れ、指先でクヌギの実をつまみ容器に入れ楽しみました。容器にクヌギの実や殻斗など入れ蓋を閉めると音の鳴る玩具になりました。保育士が季節の歌を歌い始めると、保護者と一緒に音を鳴らし楽しい時間を過ごすことができました。自然物に触れることや蓋の開閉をするなど、指先や手先を使うことで形や手触りなどを知り、自分の手や指先を使って動かすことで感覚を養っています。また、音の鳴る玩具は「音が鳴っておもしろい」と感じるだけではなく、「カラカラ」「コロコロ」など違った音が鳴ることへの気付きにもなります。容器に自然物を入れ振ることで音が鳴るおもしろさ、違う容器や自然物を使うと違った音が鳴ることへの気付きなどを知ることも大切にしています。


うめ組(1歳児)

「千僧天神社を探索したよ」

 いつもお散歩で訪れている千僧天神社を、今日はお父さん、お母さんと一緒にお散歩しました。お散歩バックを持って、秋の自然探索に出発! 見つけたドングリや枝、葉っぱをバックに集めながら探索を楽しみました。集めた自然物で、ペットボトルの犬のお口の中にポトンと落とすあそびをしました。見つけた物を拾ったり、握ったものを離したりする動きは、成長すると、鉛筆を握る、お箸を使うなどの動きに繋がっていくので、今の時期にあそびに取り入れています。

「保護者同士、お話をしました」

 保護者の方の中には、今回対面でお話しするのは初めて!という方も多かったのですが、食事で困っていることを話したり、その他にも普段の睡眠やイヤイヤ期の対応について話したり、会話が弾みました。探索中も、保護者同士それぞれ会話を楽しむ姿も見られ、和やかな雰囲気のなか、交流をすることができました。


もみじ組(2歳児)

「『!』や『?』の経験の積み重ね」

 子どもたちは、身近な自然の中で「!」や「?」をたくさん経験し、生まれたときからもっている好奇心をどんどん膨らませていきます。今、子どもたちは、ドングリをたくさん集めることから、一つひとつの自然物の形や大きさ、色の違いに気付き興味を持つ姿が見られています。また、自然探索をする中で、気付いたことや見つけたことなどを周りの友だちや保育士に簡単な言葉で知らせてくれる姿も増えてきました。

「思いを表現する力を育む」 

 子どもたちは、どんなものを表現しようか考え、イメージして表現する姿が多く見られています。収集した自然物や紙粘土を使って、自分が作ったものを友だちや保育士に見せて、言葉で伝えたり作ったものを見立てて遊んだり、子どもたちは、表現力や想像力を膨らませていきます。


さくら・いちょう・けやき組(3・4・5歳児)

「自分たちで考える力を育む」

 「秋のつどい」では、みんなでオオバコの草を使ってオオバコ相撲をして遊びました。2つのグループに分かれての対戦!! 大人からの一方的な指示ではなく、子どもたち自身が自分たちで考え意見を出し合いグループ決めをしました。お友だち同士、保護者同士オオバコ相撲を楽しんでいました。これからも相手の思いを受け入れたり、受け入れてもらう体験をしたりして、新しい考えを生み出す喜びを感じながら、主体的に考える力を育んでいきたいと思います。

「好奇心や探究心を持って自然と関わる」

 子どもたちが好きな動物の皮膚と、昆陽池公園の樹木の樹皮が似ているものを探すあそびをしました。子どもたちは、自分で描いた動物カードを樹皮に当てて嬉しそうに似ている樹皮探しを楽しんでいました。また、保護者の方が見つけた樹皮を紹介してもらいました。友だちや親子で遊びながら樹皮に触れたり観察したりすることで、発見し喜ぶ姿や、発見を共有する姿が見られました。自然体験を通して自然の面白さや不思議、美しさなどに気付き、諸感覚を研ぎ澄まし、観察眼や好奇心、探究心を養っていきたいと思います。

夏のつどい

夏のつどい

2022年8月20日 夏のつどいをオンラインで行いました。どのクラスも和やかな雰囲気の中、子どもたちが保育園で楽しんでいる遊びを、保護者の方と楽しんだり、テーマを決めて保護者交流をしたりしました。つどいで紹介した日頃の保育の様子を紹介します。

つぼみぐみ(0歳児)

「初めて泥を触ってみたよ」
園庭に出ると、雨が降った後の水溜まりや泥があり、初めて泥に触れました。泥を手の平に乗せてあげると、手の平でギュッと握り開くことを何度も繰り返しながら、泥の感触を楽しんでいます。何度も握る、開くことを繰り返すことで、「これは何だろう?」と確かめたり、泥の中にある砂のザラザラとした感触や冷たさや温かさなどを手の平で感じたりし、好奇心や不思議に思う気持ちが育っています。

「ひんやり、ツルツル、これは何だろう?」
氷を出すと、ひんやりとした冷たさと氷のツルツルとした感触を感じて遊びながら遊んでいます。子どもたちの中で、今まで触ったことがなかった感触でした。手の平と指先を使い、氷を掴もうとする姿がよく見られます。氷を掴もうとするけれど、ツルツルと滑り上手く掴めず悔しくて泣く姿も見られました。遊びの中で、感触を感じるだけではなく、自分でやってみたいという意欲も育っています。


うめぐみ(1歳児)

「バスごっこを楽しんでいます」

乗り物に興味を持ち、指差しをしたり「ぶーぶー」と嬉しそうに言ったりしている様子が見られたので、大好きな乗り物で遊べるように、牛乳パックや段ボールを使ってバスを作りました。友だちと一緒に輪っか状のバスに乗って同じ方向に歩いたり、友だちが乗っているバスを押して動かしてあげたりするなど、子どもたちが主体的に自分から友だちと関わり合って遊ぶことが増えてきましたよ。

「水の感触を楽しんでいます」

洗面器やタライに入った水を、ペットボトルで作ったスコップやバケツなどを使って、思い思いに楽しむ様子が見られます。タライの中に入ることが嫌な子どもは、タライの外から水を触って遊んでいます。様々な素材に触れて、感触を確かめることで、指先の感覚を育み、「触れたらどんな感じかな?!」と子どもたちの好奇心を引き出すことにつなげています。これからも感触あそびを取り入れていきたいと思います。


もみじぐみ(2歳児)

「夏野菜を育ててみると・・・?」

生長するトマトの形、大きさ、色、匂い、固さなどの変化が見られ、子どもたちはそれぞれ気付いたことを言葉で知らせる姿がありました。夏野菜を育てる過程で、野菜がどの様に育っていくのかと、ワクワクする好奇心や、生長した野菜の変化に気付く感性が養われます。また、子どもたちが自分で育てた野菜を食べる喜びを感じ、日頃食べている食材について興味を持つきっかけになります。

「食べてみよう!」

自分たちで育てた野菜を食べるという経験を通して、野菜の美味しさに気づき、友だちと一緒に食べる楽しさを味わっていました。保育士や友だちに勧められて、意欲的に食べようとする子どもも見られます。これからも、友だちと一緒に食べる楽しさを感じながら、食べることへの意欲に繋げてほしいと思います。

「自分でやってみよう!」

今では一人でやってみようと「自分で!」と、挑戦する姿がよく見られています。子どもたちがお手伝いを求めてきたときに、大人が全部先回りして手伝うのでなく、それぞれの子どもに合ったお手伝いの方法やタイミングを考え、手伝うようにしています。子どもは、大人の少しの援助で、できないこともできるようになることがあります。この成功体験の積み重ねが子どもたちの自信に繋がります。

「できるようになったよ」

今、子どもたちは、身の回りのことに興味を持ち、やってみようと挑戦する姿が増えています。毎日の着替えでは、服の着方、畳み方などを伝えながら、大人と一緒にやってみることで、できるようになった喜びや達成感を感じられています。


さくら・いちょう・けやきぐみ(3・4・5歳児)

「夏野菜を育て収穫の喜びから食への興味」

夏野菜を育てようと友だちと目的を共有し、あれがいいこれがいいとぶつかり合ったりしながら友だちの意見を認めることもありました。図鑑で夏の野菜は何があるかと調べ、折り合いをつけたりアイディアを出し合ったりしました。夏野菜を収穫して食べるという共通の目的を実現するために水やりや草取りなど協力してきました。普段食べているものでも、自分たちで育てたものを食べる経験を通して、子どもたちの食への興味や関心は増してきました。自分たちでお世話したり、野菜の葉っぱで遊んだりする中で「あれ? この野菜こんなにおいしかったかな?」と新しい発見もありました。

「自然への感謝の気持ちを育む」

食べることは、乳幼児期の心と身体の発達に深く関係しています。食べることは生きることです。どれだけ好き嫌いがある子どもでも何か食べて生きていかなくてはいけません。作物には旬というものがあり、旬の作物をその時期に食べる意味についても知ってほしいと思っています。私たちは、自然からの恵みによって、栄養をたっぷり含んだ旬の野菜をその時期においしくいただくことができます。野菜を育てることや収穫の喜びから、自然への感謝の気持ちが育ってくれたらと思います。

 

 

「好奇心や探究心を持って自然と関わる」

野外活動「ミッケ!」では、電車やバスに乗り、三田のアエルキャンプ場に行きました。田んぼでは畦道を歩き、その足音でカエルが動きまわることに心を弾ませ、オタマジャクシなどを捕まえることができる体験をしました。山を駆け上がったり下りたりしながら思いきり身体を動かしました。倒木に登って遊び、ムカデやきれいな色のトカゲ、初めて見るキノコなどに目を輝かせていました。ミントを収穫してミントティーを飲むという体験もしました。普段聞き慣れない鳥たちの鳴き声を聴きながら、豊かな自然の中で五感をフルに使い、自然の美しさや不思議さ、発見の喜びを味わうことができました。

春のつどい

 2022年5月21日、親子向け行事「春のつどい」を乳児クラスはオンラインで、幼児クラスは戸外で実施しました。自己紹介やテーマに沿ったお話をして交流を深めたり、千僧公園を探索し、春から初夏にかけての自然物に親しんだりして、楽しい時間を過ごすことができました。 これから、「春のつどい」で紹介した日頃の子どもたちの様子の一部を紹介します。

つぼみ組(0歳児)

「いろいろな自然に触れてみよう!」

お庭では、心地良い陽射しを浴びて楽しんでいる子どもたち。保育士の肩やケヤキの木を持ってつかまり立ちをしています。
 戸外で過ごすと、肌で風そのものを感じたり、空気の冷たさや温かさを感じたりすることができます。子どもたちは、風を全身で感じ、手足を動かしたり「あー」「うー」と声を発して伝えたりしています。また、お庭では、タンポポの花や綿毛、アジサイやクヌギの葉っぱなどに触れることもでき、たくさんの自然と触れ合うことができます。ただ見ているだけではなく、実際に手で触れることで、「これはなんだろう」と思う好奇心や「もっと見てみたい」、「もっと触ってみたい」という意欲が育まれていきます。

うめ組(1歳児)

「クラスの木、ウメの木の変化を楽しんでいるよ!」

今年度、子どもたちと一緒にウメの木を観察しながら、触れたり、匂ったり、色の変化を楽しんだりする機会を作っていきたいと思っています。そして、“変化を楽しむ経験”をたくさんすることで「違いを感じる感性」を育てたいと思っています。

「たくさん身体を動かして遊ぶよ!」

 子どもたちひとりひとりの発達過程に応じて、子どもたちが全身を使ってのびのびと身体を動かすことが楽しめるように、安全に配慮して環境を整えています。また、今後その子どもにとって、少し高い目標にもチャレンジする機会を大切にしていきたいと思います。

もみじ組(2歳児)

「気付いたことや感じたことを言葉にして伝えることが増えてきたよ!」

 近隣散歩に行く途中の写真です。園を出発すると、すぐ近くにトマトを育てているビニールハウスがあります。子どもたちは、トマトの生長に気付き、大きく育っていることや色が緑色から赤色に変わっていることに気付き、保育士に教えてくれます。また、緑色やゴツゴツした様子からトマトがカボチャに見えたようで、保育士に「カボチャ」と伝える子どももいます。子どもたちは、色々な野菜を見る中で、子ども同士で気付いたことや感じたことを言葉にして伝え合っています。今後、保育園のテラスで自分たちで育てているトマトとビニールハウスのトマトを比べたり、違いに気付いたりしてほしいなと思います。また、子どもたちには、日頃の生活の中で、野菜に親しみ、食べる喜びや楽しさを味わってほしいと思います。

 

 子どもたちは、近隣の畑周辺のウメの実に興味を持ち、手を伸ばして触ろうとしたり、匂いを嗅いだりして五感を使って感じています。子どもたちは、ウメの実を触ると「かたい」「ぷにぷにしてる」「やわらかい」と言葉で表現しています。また、匂いを嗅いで「いいにおいがする」と知らせてくれたり、感じたことをいろいろな言葉で伝えてくれたりしています。

さくら・いちょう・けやき組(3・4・5歳児)

「自然を全身で感じ豊かな感性を育もう!」

 春のつどいでは、親子でシートの上に横になり、この日の空や雲、草花の匂いやシート越しに感じる草花の感触を全身で感じてもらいました。「千僧 森のほいくえん」では、季節の変化を五感で感じたり、気付いたりすることを大切にしながら、日々散歩に出掛けています。子どもたちに、今の季節にしか出会えない空や鳥の鳴き声、草花や生き物と触れ合い、子どもたち自身が主体的に遊ぶ中で、心を動かし豊かな感性を育んでいきたいと考えています。

「好奇心や探究心を持って自然と関ろう!」

 普段、よく遊んでいる公園内を、お題に沿って親子で探索して遊びました。日頃から子どもたちは「おいしいくだもののなるきはどれだろう?」「まほうのはっぱはどれだろう?」などと、疑問や不思議を感じながら夢中で探索を楽しんでいます。また、自分が感じたことや気づいたこと、疑問に思ったことや不思議に思ったことを自分の言葉にして友だちの前で表現し、友だちと疑問や不思議を共有しています。これからも、好奇心や探求心を持って自然と関わり、感じる心や違いに気づく力を自然環境の中で培ってほしいと思います。

冬のつどい(オンライン)

 2022年1月22日、親子向け行事「冬のつどい」をオンラインで実施しました。画面越しに皆さんとお会いし、一緒に絵本を見たり、自然物を使った制作物の紹介をしたり、生き物についてお話をしたり、日頃子どもたちが親しんでいるあそびを楽しむことが出来ました。

 これから、「冬のつどい」で紹介した日頃の子どもたちの様子の一部を紹介します。

 

つぼみ組(0歳児)

「子ども同士のやりとりが増えてきました」

 おままごとが大好きな子どもたち。同じコップを持って「(いただき)ます!」とお茶を飲む真似をしたり、「はい、どーぞ」と玩具を渡し合う姿がよく見られます。保育士が間に入らなくても、子ども同士で関わって遊んでいます。お互いの存在を意識したり、自分の思いが出てきて、自己主張が出来るようになってきました。まだ言葉でうまく伝えられないため、友だちが使っている玩具を無理やり取ったり、友だちを押したりすることがあります。保育園では、このような子ども同士の関わりを成長の過程として、言葉にならない思いを受け止め、気持ちを代弁するようにしています。

「冬の自然を感じに出掛けました」

 千僧天神社にお散歩に行きました。大きなクスノキやアラカシの木がたくさんあり、木に隠れて「いないいないばあ」をして遊んでいます。天神社には落ち葉がたくさんあり、匂いを感じたり、座ってフカフカな感触を楽しんだり、落ち葉の上を歩いて大きな音を出したりして遊んでいます。保育園では、0歳児の頃から自然の中で五感を使って「感じる」経験を積み重ねていきます。

うめ組(1歳児)

「いろいろな物に見立てて想像してみよう!」

友だちへの関心も高まり、友だちと同じあそびをしたりお互いにイメージを持って一緒にあそぶことが増えてきた子どもたちです。お手玉やチェーンリングの玩具を使っておにぎりやラーメンなど身近な食べ物に見立てて食べるそぶりをしたり、ごはんを作る真似をしたりと生活の中でしている身近なことをイメージして楽しんでいます。身近な玩具や素材などを別の物に見立ててあそぶことで、子どもたちの想像力発想力が養われていきます。

さくら・いちょう・けやき組(3・4・5歳児)

「主体的にあそびをすすめる」

 「お菓子屋さんがしたい!」と子どもたちから提案があったので、散歩などで拾った自然物を使ってお菓子作りに取り組みました。お菓子屋さんが開店すると、自分たちで意見を出し合ってあそびを展開し、役になりきって楽しむ姿が見られます。これからも、子どもたちが主体となり、自分たちであそびを考え、展開できるような環境を大切にしていきたいです。

けやき組(5歳児) ミッケ!

思いやりの心と協調性を育む

野外活動「ミッケ!」でアエルキャンプ場(兵庫県三田市)に行ったときの様子です。みんなで力を合わせて、マツの葉や木の枝などを集め、うちわで仰いで風を送り火を起こしました。このような共通の目的を持った活動を通して友だちと助け合う姿や、力を合わせる姿がたくさんみられるようになってきました。集団生活の中で、多様な友だちの存在を認め思いやりの心を持って共に行動できる人になっていってほしいと思います。

お庭で「ミッケ! 」

 

新型コロナウイルスの影響で、野外活動「ミッケ! 」も一時的に中止しています。いつになれば行けるかなと思っていた矢先、子どもたちがお庭で「ミッケ! 」を始めました。自分のリュックサックを背負い、靴を履いて「行ってきます。」散策の始まりです。お庭のあちらこちらをまわり、虫や花の様子を見たあと発見したのは、赤くなったイチゴ。昨年からプランターで育てているイチゴが、真っ赤に熟しています。「イチゴ、おいしそう。」「食べれる? 」そしてバケツを持ち、イチゴ狩りが始まりました。「見て! イチゴがたくさん採れたよ。」と嬉しそう。調理員のえりこさんに洗って消毒してもらい、みんなで食べられるようカットしてもらいました。カットすると、小さな小さなイチゴになりましたが、みんな大切に味わいます。「あまいね。」「でもちょっとすっぱい。」

 大切なイチゴを私たち大人にも分けてくれました。ほんと、ちょっとすっぱいけど、心があたたかくなるイチゴだね。おいしかったよ。ありがとう。

お天気のいい日には

 4月になり、暖かい日は近隣へ散歩に行くことが増えました。公園では、他の保育園の子どもたちや、小学生が遊んでいることもあり、「3密」にならないよう違う公園に行ったり、他の子どもたちがいない草むらで虫探しをしたりしました。また、登園人数が少ない日は、全クラス一緒に出かけることもありました。小さいクラスの子どもたちと手をつないで歩いたり、公園ではスコップやバケツなどを「どうぞ」と言って貸してあげたりする姿もみられました。 

  外に出ると、みんな元気いっぱい。公園の中を走り回ったり、ひたすらダンゴムシ探しをしたり、延々とブランコに乗ったり。好きなことをすることで、子どもたちの免疫力もアップしているのでしょうね。

  久しぶりに窓を全開し、お庭をみながら昼食をいただく日もありました。気持ちのいい青空の下、おいしいご飯をいっぱい食べる。これも好きなこと、楽しいことのひとつになっています。

  たくさん遊んで、たくさん食べて、たくさん寝る。規則正しい生活のリズムが、体を整えることにつながります。これでコロナも撃退しましょう!

「卒園のつどい」を行いました

 

  新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、今年度は時間を短縮し、「卒園のつどい」を行いました。つどい開催にあたり、手指消毒はもちろんのこと、健康チェックや換気を行い、安全に努めました。30分という短い時間でしたが、卒園する10名の子どもたちの晴れ晴れとした姿を、見ることが出来ました。長い子で4年、短い子で1年。人生のうちのほんの少しの時間を一緒に過ごしただけですが、子どもたちの成長はもちろんのこと、明るい未来に向かっていく前向きな姿勢、人に優しく出来る心、子どもならではのユーモア。たくさんのことを教えてもらいました。これから毎日会えなくなるのは寂しいですが、「千僧 森のほいくえん」で経験したこと、自然とのつながりや発見、これからも忘れず、大きくなってくださいね。卒園おめでとう。みんなで応援しています!

「ミッケ!」は雨だったけれど・・・

 今日は、いちょう・けやき組は昆虫館へ行く予定だったのですが、あいにくの雨と強風のため、中止になりました。リュックサックにおにぎり。準備万端で登園した子どもたちに中止を伝えると、「行きたかった。」と泣いてしまう子も。

  そんなに楽しみにしてくれていたのなら、ほいくえんを昆虫館にしてしまおう! ということになりました。リュックサックを背負い、昆虫館に仕立てたお部屋まで歩きます。途中2階のお部屋にもあがり、小さいクラスの子どもたちに手を振り「いってきます! 」とご挨拶。1階のお部屋に戻ると、そこは「千僧 森の昆虫館」。みんなで作ったチョウが飛んでいたり、昆虫の人形を使って子どもたちによる「むしのせかい」というお話が始まったり、クワガタやカブトムシのオモチャの虫を観察したりしました。

  お昼ごはん、いちょう・けやき組はシートを敷いて「いただきます」。おいしいおにぎりを嬉しそうにほおばっている様子を、うらやましそうに眺めるさくら組の子どもたち。「もう少ししたら一緒に行こうね。」と声をかけてもらい、少し安心した表情をしていました。

冬至(さくら・いちょう・けやき組)

22日は冬至。みんなで「ゆず湯」を楽しみました。

今年もあと少し。みんな元気に過ごせますように・・・。