夏のつどい

夏のつどい

2022年8月20日 夏のつどいをオンラインで行いました。どのクラスも和やかな雰囲気の中、子どもたちが保育園で楽しんでいる遊びを、保護者の方と楽しんだり、テーマを決めて保護者交流をしたりしました。つどいで紹介した日頃の保育の様子を紹介します。

つぼみぐみ(0歳児)

「初めて泥を触ってみたよ」
園庭に出ると、雨が降った後の水溜まりや泥があり、初めて泥に触れました。泥を手の平に乗せてあげると、手の平でギュッと握り開くことを何度も繰り返しながら、泥の感触を楽しんでいます。何度も握る、開くことを繰り返すことで、「これは何だろう?」と確かめたり、泥の中にある砂のザラザラとした感触や冷たさや温かさなどを手の平で感じたりし、好奇心や不思議に思う気持ちが育っています。

「ひんやり、ツルツル、これは何だろう?」
氷を出すと、ひんやりとした冷たさと氷のツルツルとした感触を感じて遊びながら遊んでいます。子どもたちの中で、今まで触ったことがなかった感触でした。手の平と指先を使い、氷を掴もうとする姿がよく見られます。氷を掴もうとするけれど、ツルツルと滑り上手く掴めず悔しくて泣く姿も見られました。遊びの中で、感触を感じるだけではなく、自分でやってみたいという意欲も育っています。


うめぐみ(1歳児)

「バスごっこを楽しんでいます」

乗り物に興味を持ち、指差しをしたり「ぶーぶー」と嬉しそうに言ったりしている様子が見られたので、大好きな乗り物で遊べるように、牛乳パックや段ボールを使ってバスを作りました。友だちと一緒に輪っか状のバスに乗って同じ方向に歩いたり、友だちが乗っているバスを押して動かしてあげたりするなど、子どもたちが主体的に自分から友だちと関わり合って遊ぶことが増えてきましたよ。

「水の感触を楽しんでいます」

洗面器やタライに入った水を、ペットボトルで作ったスコップやバケツなどを使って、思い思いに楽しむ様子が見られます。タライの中に入ることが嫌な子どもは、タライの外から水を触って遊んでいます。様々な素材に触れて、感触を確かめることで、指先の感覚を育み、「触れたらどんな感じかな?!」と子どもたちの好奇心を引き出すことにつなげています。これからも感触あそびを取り入れていきたいと思います。


もみじぐみ(2歳児)

「夏野菜を育ててみると・・・?」

生長するトマトの形、大きさ、色、匂い、固さなどの変化が見られ、子どもたちはそれぞれ気付いたことを言葉で知らせる姿がありました。夏野菜を育てる過程で、野菜がどの様に育っていくのかと、ワクワクする好奇心や、生長した野菜の変化に気付く感性が養われます。また、子どもたちが自分で育てた野菜を食べる喜びを感じ、日頃食べている食材について興味を持つきっかけになります。

「食べてみよう!」

自分たちで育てた野菜を食べるという経験を通して、野菜の美味しさに気づき、友だちと一緒に食べる楽しさを味わっていました。保育士や友だちに勧められて、意欲的に食べようとする子どもも見られます。これからも、友だちと一緒に食べる楽しさを感じながら、食べることへの意欲に繋げてほしいと思います。

「自分でやってみよう!」

今では一人でやってみようと「自分で!」と、挑戦する姿がよく見られています。子どもたちがお手伝いを求めてきたときに、大人が全部先回りして手伝うのでなく、それぞれの子どもに合ったお手伝いの方法やタイミングを考え、手伝うようにしています。子どもは、大人の少しの援助で、できないこともできるようになることがあります。この成功体験の積み重ねが子どもたちの自信に繋がります。

「できるようになったよ」

今、子どもたちは、身の回りのことに興味を持ち、やってみようと挑戦する姿が増えています。毎日の着替えでは、服の着方、畳み方などを伝えながら、大人と一緒にやってみることで、できるようになった喜びや達成感を感じられています。


さくら・いちょう・けやきぐみ(3・4・5歳児)

「夏野菜を育て収穫の喜びから食への興味」

夏野菜を育てようと友だちと目的を共有し、あれがいいこれがいいとぶつかり合ったりしながら友だちの意見を認めることもありました。図鑑で夏の野菜は何があるかと調べ、折り合いをつけたりアイディアを出し合ったりしました。夏野菜を収穫して食べるという共通の目的を実現するために水やりや草取りなど協力してきました。普段食べているものでも、自分たちで育てたものを食べる経験を通して、子どもたちの食への興味や関心は増してきました。自分たちでお世話したり、野菜の葉っぱで遊んだりする中で「あれ? この野菜こんなにおいしかったかな?」と新しい発見もありました。

「自然への感謝の気持ちを育む」

食べることは、乳幼児期の心と身体の発達に深く関係しています。食べることは生きることです。どれだけ好き嫌いがある子どもでも何か食べて生きていかなくてはいけません。作物には旬というものがあり、旬の作物をその時期に食べる意味についても知ってほしいと思っています。私たちは、自然からの恵みによって、栄養をたっぷり含んだ旬の野菜をその時期においしくいただくことができます。野菜を育てることや収穫の喜びから、自然への感謝の気持ちが育ってくれたらと思います。

 

 

「好奇心や探究心を持って自然と関わる」

野外活動「ミッケ!」では、電車やバスに乗り、三田のアエルキャンプ場に行きました。田んぼでは畦道を歩き、その足音でカエルが動きまわることに心を弾ませ、オタマジャクシなどを捕まえることができる体験をしました。山を駆け上がったり下りたりしながら思いきり身体を動かしました。倒木に登って遊び、ムカデやきれいな色のトカゲ、初めて見るキノコなどに目を輝かせていました。ミントを収穫してミントティーを飲むという体験もしました。普段聞き慣れない鳥たちの鳴き声を聴きながら、豊かな自然の中で五感をフルに使い、自然の美しさや不思議さ、発見の喜びを味わうことができました。