春のつどい

 5月20日(土)新しいクラスに入園、進級し、初めてのつどいを室内で行いました。子どもたちも保護者も、ワクワクドキドキとされていましたが、日頃過ごしている保育室で子どもたちが興味を持っている遊びを楽しむことで、穏やかな時間を過ごすことができました。

 各クラスの日頃の様子、当日の活動の様子をご覧ください。

0歳児(つぼみ組)

「みんなが大好きなわらべうたあそび」

 つどい当日は、残念ながら子どもたちが体調不良のため実施はできませんでしたが、日頃子どもたちが楽しんでいるあそびの様子を紹介します。保育士がわらべうたを歌い始めると、子どもたちは身体を揺らし喜んでいます。わらべうたや触れ合いあそびを通して、「不安を安心に変えてくれる」という愛着関係を築くことや人と触れ合う心地よさを大切にしています。子どもたちは、わらべうた「たんぽぽ」「うえからしたから」「じいじいばあ」や、お手玉を使った「さよならあんころもち」などが大好きなあそびです。オーガンジーを使ったあそびでは、オーガンジーがふわふわと動く動きに興味を持ち、触ろうと手を伸ばす姿やオーガンジーを顔にかけると「ばあ」とする姿などが見られ、保育士と触れ合うことを楽しんでいます。

 わらべうたは、情緒の発達が育つあそびですが、それだけではなく自然を大切にした歌も多く、遊びの中で季節感も感じられるように、その時期に合ったわらべうたも取り入れています。これからの保育の中で、周りの大人と安定した信頼関係を築けるよう、子どもたちとの触れ合いや関わりを大切にしていきたいと思います。

うめ組(1歳児)

「オススメのあそびはなんだろう?」

 今年度初めてのつどいで、和やかな雰囲気の中、みんなで顔を合わせて、子どものお誕生日や、好きなあそび、おススメのあそびについてお話しすることができました。「音の鳴るおもちゃ」や「お絵描き」「追いかけっこ」など沢山のあそびが紹介され、保護者の方は頷いて共感しながら、それぞれの家庭の様子や、あそびを知る機会になりました。

 また、保育園のお部屋や日頃から親しんでいるパズルやブロックなどのおもちゃを紹介し、親子でそれぞれ好きなあそびを楽しみました。

「みんなで輪になって」

日頃から親しんでいるわらべうた「上から下から」を全員で一枚の大きな布を使って遊びました。わらべうたあそびでは、大人と一緒に歌に親しみ、子どもとスキンシップを楽しむことで人と関わる楽しさが感じられます。また、歌のリズムに合わせて身体を揺らし、歌を一緒に歌おうとすることで発語を促すきっかけにもなります。

 

 0歳から2歳児の頃は、心身ともに発達の基礎が形成される時期であり、一緒に何かをすることで周りの人との関わり方を学び、子ども自身の安心感が得られます。つどいでも、お母さんやお父さん、保育士の歌に合わせて一緒にわらべうたあそびに親しみ、笑ったり、手を伸ばしたり、楽しい気持ちを表情や仕草で表現する姿が見られました。

もみじ組(2歳児)

子どもが興味を持ったことを大人も一緒になって存分に楽しむ」

 散歩に出かけると子どもたちは飛んでいるチョウに興味を持っていたので、制作をしたり、手形で表現したりしてあそびの中にも取り入れました。公園では虫取り網を使って捕まえて観察もしました。子どもが興味を持ったチョウを大人も一緒になって捕まえようと走り回りチョウの不思議さや捕まえる楽しさを子どもと共有することで、子どもたちのチョウへの興味もさらに増してきました。

 これからも自然に触れる中で子どもが興味を持ったことや不思議に感じたことなど、子どもからの発信をキャッチし、一緒に考えたり、絵本や図鑑で調べたりできるようにしていきたいと思います。

 保護者同士で子育ての悩みや困ったときの対処法などをお話ししました」

 普段ゆっくりと話す機会がなかなかないので、2~3組になって、事前アンケートで気になっていたことについて5家庭以上と交流しました。5つのテーマ(子どもが好きなメニューやレシピ、休日の過ごし方と午睡はどうしているか、イヤイヤ期の対処法など)に沿って家での子どもたちの様子を伝え合いながら、保護者の方同士熱心に交流をしました。

さくら・いちょう・けやきぐみ(3・4・5歳児)

「自分の気持ちや考えを自分の言葉で表現する」

 普段の保育の中で、朝夕のお話の時間に、友だちの前で自分が感じたことや発見したこと不思議に思ったことや疑問に思ったことなどを、誰でも自由に自分の言葉で表現することができるように「紹介の時間」を作っています。

 「春のつどい」でも、日頃の保育の様子を写真を使って子どもたちに紹介してもらいました。自分の話に耳を傾け受け止めてもらえる喜びや、相手の話を聞いて新しい発見や疑問を共有する楽しさをこれからもたくさん味わってほしいなと思います

「自分たちで考える力を育む」

 「春のつどい」では、みんなで「せなかずもう」をして遊びました。2つのグループに分かれての対戦!! 普段、子どもたちと遊ぶときは大人からの一方的な指示ではなく、子どもたち自身が自分たちで考え意見を出し合いグループ決めや対戦する順番を決めています。すんなりと決めることは難しく、ときには友だちと衝突することもありますが、極力、大人が介入せずに、子どもたち自身が意見を出し合って納得するまで話し合って決められるよう、子どもたちの主体性を大切にしています。

 保護者の方にも保護者同士で「せなかずもう」を対戦してもらいました。日頃、子どもたちが遊んでいるあそびを子どもの目線に立ち実際に体験してもらうことができました。

「保護者同士交流を楽しむ」

 「春のつどい」ですが、暦の上では「立夏」。つどいの次の日は、陽気がよくなり草木が生い茂るという意味を持つ「小満」を迎え、もう「夏」です。保護者のみなさんと「夏」をテーマにいろいろなお話をして保護者同士楽しく交流し情報交換をしてもらいました。それぞれのご家庭の「夏」の過ごし方やおすすめの場所、今年、家族で挑戦してみたいことなど楽しいお話ばかりでした。今回のつどいをきっかけに、保護者同士顔見知りになり、送迎時に楽しくお話してもらえたら嬉しく思います。